老後貯金2000万!?今後の日本円の価値について!
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おはこんばんにちは!どうも、FPリクノです。
直近の記事の内容が「住宅ローン」や「金利」についてが多かったので、本日は久しぶりに【老後資金】のテーマにしていきたいと思います。
≪前回記事≫
最近の新聞やニュースで老後資金についての報道が次々にされています。
その中でも特に『95歳まで生きる想定で年金だけでは不足する生活費分夫婦で2000万の貯蓄が必要!』という内容に注目していきたいと思います。
<参考:日経新聞記事>
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45636720T00C19A6EE8000/
≪現在価値と未来価値における2000万という額について≫
2000万という額についての用意する為の手段・方法は別の機会に記事にするとして、本日は、2000万という現在指標の価値が将来において同様の価値であるかという点について見ていきたいと思います。
まず、日本円の貨幣価値の推移についてです。(消費者物価指数から計算)
1965年(S40)の10,000円は2017年(H29)の41,189円
1985年(S60)の10,000円は2017年(H29)の11,632円
2005年(H17)の10,000円は2017年(H29)の10,480円
2015年(H27)の10,000円は2017年(H29)の10,050円
この見方は例えば、1965年当時に10,000円のものを購入しようとした際に現在の貨幣価値に直すと41,189円必要になるということです。
要するに、より多くのお金が必要になった(=円の価値が下がっている)という状況になっているわけです。
この推移の年代を進めてみると1985年くらいから推移としては落ち着きつつありますが、それでも少しづつ、計算年代当時の10,000円のものを購入する際に現在必要とする円が多く必要になっている(=円の価値が下がっている)ことが見てわかると思います。
では、今後どのような予測になるかというと、現在『日本銀行』の政策は【年間物価上昇2%目標】や【インフレ化】を進めるものとなっています。
物価上昇やインフレ化で円の価値はどのようになるかというと、もうお分かりの通り『円の価値が下がる』ということです。
このような状況下では、『現在の2000万』が『1900万の価値』に下がってしまうこともありえる訳です。
大事なことは『今2000万』あることではなく、『将来2000万の価値』を保つことが重要となるわけです。
『将来2000万の価値』の作り方は別の機会にしますが、今報道されているそのままの内容で解釈するのではなく、ご自身が使うタイミングにはどうなっているかを想像してみてください!
この記事がその気づきの助けになれば嬉しいです。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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