ファイナンシャルプランナーが教えるお金の知識

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日本の金利は今後どうなる??

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おはこんばんにちは!どうも、FPリクノです。

 

前回までは、住宅ローン利用の際の『ネット銀行』と『都市銀行』についてそれぞれの特徴と私自身が利用してみての感想でした。

 

マイホーム購入~ネット銀行or都市銀行➀~ - ファイナンシャルプランナーが教えるお金の知識

マイホーム購入~ネット銀行or都市銀行②~ - ファイナンシャルプランナーが教えるお金の知識

 

本日は、住宅ローンにも関係する「日本の今後の金利について」をテーマにしていきます。

 

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変動金利を利用される方には今後どうなるかというのは、とても注目度が高いのではないでしょうか?

 

金利」につていは、日銀の政策決定によりその方針が変わることになりますので確実にとは言えませんが、現在の日本がおかれている状況を把握することで将来の予測の一つにはなると思います。

 

長らく、日本の金利は右肩下がりになっており、「低金利時代」、「マイナス金利」などの状況になっているのはご存知の通りだと思います。

 

では、金利はどのような時に変化するのでしょうか?

 

金利が上がる・・・インフレ(物価上昇)対策として

金利が下がる・・・デフレ(物価低下)対策として

 

要するに、「金利」をコントロールすることで物価の「上がりすぎ」や「下がりすぎ」を調整していく効果があるわけです。

 

では、日本の状況を見ていくと金利を上げづらい2つの理由があります。

その大前提として、現在の日本政府には約1050兆円(2017年)の借金=国債があります。

 

そして、金利を上げてしまうと「国」と「金融機関」が困る理由があります。

 

金利を上げると国が困る≫

2017年度に発行された新規の国債が34兆円、国債の借換をしたのが124兆円の計157兆円に上ります。

インフレを抑える為に1%の金利を上げたとすると国の毎年の金利負担が1.57兆円に増えてしまうことになり、日本政府としては支出が増えてしまうことになります。

 

金利が上がると金融機関が困る≫

日本の国債の多くは金融機関が保持しています。そのような状況下で金利が上がると金融機関が大量に持っている国債の価格が下がることになります。

例えば10年国債の場合1%の金利上昇で国債の価値が10%程下がってしまうことになります。

 

その場合、銀行・ゆうちょ等の資産が大幅に減ることになり、銀行等が倒産の危機に陥る可能性があるのです。

 

今後も日本において国家予算の少なくない部分を国債の発行で賄っていくことは、現在の社会保障の状況を考えても予測可能ではあります。

 

そのような状況下で簡単に「金利」を上げてしまうことで、「国」も「金融機関」も困った状況になってしまう為、今後インフレ(物価上昇)をしていったとしても金利を上げることは難しい状況であります。

 

もちろん、「金利」のコントロールはこのような一部分の材料だけで決まるものではありませんが、「金利」判断の材料にしていただければと思います。

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました!

 

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