20代に知っておいて欲しい、確定拠出年金について
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おはこんばんにちは!どうも、FPリクノです。
以前、『老後資金~退職金の確認~』という内容の記事を書きました。
その記事では、ご自身の退職金制度がどのような仕組みになっているのかを確認することをお勧めしておりました。
ではその退職金制度が『企業型確定拠出年金(企業型DC)』を採用の会社に勤務している場合の運用方法や認識によって将来的にどれくらいの差がでてくるのかを見ていきたいと思います。
≪企業型DC・個人型DCの大きな違いについて≫
まず、確定拠出年金には2つのルートがあります。
- 企業型DC・・・企業が掛金を拠出し、運用は個人が選択する
⇒給与として給付されない為、『所得税・住民税』・『社会保険料』がかからない
- 個人型DC・・・個人が掛金を拠出し、運用も個人が選択する
⇒給料の中からできる『貯蓄』の中から預け先をDCにするイメージ
ざっくりと、説明すると『企業型DC』はそもそも税金がかかってないので、確定拠出年金だとしても「節税」という側面の効果はないが、一方『個人型DC』は自分のお金から拠出している為、その拠出部分の全額は『所得控除』の対象となり「節税」の効果があるという違いがあるということです。
そこで、運用する際の選択商品についてです。
確定拠出年金では、「預金」「保険」「投資信託」などから選択していくのですが、かなり多くの方が、「預金」を選択されていらっしゃいます。
≪Ex25歳 年収500万 拠出金月1万 退職年齢60歳≫
【企業型DCで「預金」を選択した場合】
(積立部分)1万×12ヵ月×35年(25歳~60歳)=420万
【個人型DCで「預金」を選択した場合】
(積立部分)1万×12ヵ月×35年(25歳~60歳)=420万
(節税部分)420万×15.2%(所得税・住民税)=63.8万
合計483.8万
※上記の計算はあくまで年収が一定であり税率通年同様であった場合の想定になっています。
もちろん『企業型DC』の方は、そもそもの積立の金額に税金がかかっていないのでそこを考えると金額に大差ないのですが、だからと運用商品の組み入れ商品を100%「預金」だけではもったいないように感じます。
≪運用利率0%と運用利率1%で60歳まで経過した際のそれぞれの金額≫
では、金利が0%と1%ではどれくらいの差になるのでしょうか?
【運用利率0%】
月1万 35年間 計420万
【運用利率1%】
月1万 35年間 計502万
この差額を大きいととるか小さいととるかは人それぞれだとは思いますが、年間運用利率1%でも運用できていけることにより将来の受取金額が違ってきます。
そして、ことの運用期間が長ければ長い程、低リスク(運用利率が低くても)でも運用効果が高くなります。
「20代で運用方法を知ることは、低リスクで自身の資産形成が図れるチャンス」だと捉えてください!
しかし、どのように運用したらよいか分からないという方の為に次回は「金融庁の森長官が話した、運用の4つのポイント」を説明していきます。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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